2012年11月17日土曜日

Emacsの基本操作を覚えてみよう(3)




Emacsでバッファー操作をしてみよう





Emacsならファイル編集中に、バッファを2つ開いて編集ができます。
これは、複数のウィンドウを並べて作業するのとは、少し違います。

「Alt+Tab」でウィンドウを切り替えて作業するよりも、少し効率的です。
バッファというのは、Emacs内の画面のような印象を持っています。

左右にバッファを並べたいときは、「Ctrl+x 3」を押してください。
これで、同じファイルを左右に並べて作業ができます。

上下にバッファを並べたいときは、「Ctrl+x 2」を押してください。
これで、同じファイルを上下に並べて作業ができます。

複数のバッファを使って作業をするメリットは何でしょうか?
例えば、ファイルの下の方を編集しているときに、ファイルの上の方を参照できます。
他にも、別のファイルを参照しながら編集したいファイルを作業することもできます。

複数のバッファを開いているとき、切り替えたい場面があると思います。
そのときには、「Ctrl+x o」を押してください。

これで、バッファを切り替えることができるようになります。
ファイルを開きたいときは、「Ctrl+x Ctrl+f」で開きましょう。

そして、今開いているバッファを確認したいときには、「Ctrl+x Ctrl+b」を押します

複数に開かれたバッファを閉じたい場合があると思います。
閉じたいバッファにいるときは、「Ctrl+0」で閉じることができます。
逆に、編集中のバッファのみを開きたいときは、「Ctrl+1」で、それ以外のバッファが閉じます
これは、「Esc」の長押しでもできるみたいです。






Emacsでファイル内の文字検索してみよう





ファイル内の文字列検索は、分かりにくかった機能です。
説明していらっしゃるサイトを読むと「Ctrl+S」と書いてあります。

そうすると、下に「I-Search」と出てきてきます。
ここに、検索したい文字を入れます。

調べたい文字を入力したら、下記の操作を行なってください。

「I-Search」に文字が入力された状態で「Ctrl+S」を押すと、下方向に検索です。
「I-Search」に文字が入力された状態で「Ctrl+R」を押すと、上方向に検索です。

最初は、検索したい文字を入れていたのですが、面倒だということに気が付きました。
普段、検索することを考えてみると、キーワードをコピーしてそれを使います。

ファイル内に検索に使いたい文字列を見つけてください。
次に、カーソル移動を駆使して、検索したい文字列の先頭にカーソルを合わせてください。

そして、「Ctrl+S」を押して、「Ctrl+W」を押します。
すると、検索したい文字列が、「I-Search」の中に入力されます。

「-」などがあると、いい感じに区切って、検索したい文字列を選ぶことができます。
ファイル内で文字列を検索するときは、ぜひ参考にしてください。






復習も兼ねて、Tutorialにトライしてみよう





Emacsを使う過程で、習得してきた内容を分かりやすく説明してきました。
ここまでEmacsを覚えれば、ひと通りの作業ができるようになったはずです。

しかし、きちんと基本から学びたい人もいらっしゃると思います。
そのときは、Tutorialで、体系的に勉強していましょう。

Emacsの上の方に出ている「Help」メニューを押してください。
その中にある「Emacs tutorial」を押します。

すると、言語を選択した上で、Emacsの使い方を勉強することができます。
ときどきトライしてみると復習になってよいですよ。

ここまでは、Emacsの設定をいじることなくやって来ました。
次は、設定をしてEmacsをより便利に使っていく方法を説明してきます。