EmacsのOrg-modeを使いこなすコツを説明してみよう
Org-Modeの設定まで、無事にできたでしょうか?
今回は、EmacsでOrg-modeを使うコツを説明していきます。
Org-modeを使いこなすための一歩目は、「見出し」と「箇条書き」を使いこなすことです。
思考の赴くままに、「見出し」と「箇条書き」で整理してください。
文章を書くのは、「見出し」と「箇条書き」でアウトラインを作ってからです。
アウトラインで、ストーリーを作ってから文章を書くこと。
これが、Org-modeを使っていくための「コツ」だと思います。
Org-modeを使うための準備をしてみよう
ファイルを開いて編集するところからスタートです。
前回の設定で、「.txt」ファイルはorg-modeになるようにしています。
もしも、この設定がうまくいかないときは、Emacsのモードを切り替えてみましょう。
「Alt + x」を押すと、入力できる状態になるので「org-mode」とタイプして Enterキーを押します。
これで、Org-modeが使用できるようになっていると思います。
見出しで、アウトラインを作ってみよう
見出しを作っていきましょう。
まずは、「* 大見出し1」と記入してください。
* 大見出し1■←ここにカーソルをもってくる
この文末にカーソルがある状態で「Alt + Enter」を押します。
これで、次の見出しを記入できるようになっています。
* 大見出し1
* ■←ここにカーソルがくるはず
この「Alt + Enter」を使って、見出しを作っていきましょう。
* 大見出し1
* 大見出し2
* 大見出し3
次に、中見出しを入れていきたいと思います。
* 大見出し1■←ここにカーソルをもってくる
* 大見出し2
* 大見出し3
「中見出し」のつくりたい「大見出し」の文末にカーソルを合わせます。
いつも通り、「Alt + Enter」を押した後に「Alt + →」を押してください。
そうすると、中見出しの項目が作成できるはずです。
* 大見出し1
* 中見出し1
* 大見出し2
* 大見出し3
戻したいときは、「Alt + ←」を押してください。
そうすると、中見出しが、大見出しと同列にならぶと思います。
* 大見出し1
* 中見出し1
* 大見出し2
* 大見出し3
自分の書きたい内容のストーリーを考えながら見出しでアウトラインを作っていきましょう。
慣れてくると、「Alt + Enter」と「Alt + →」・「Alt + ←」を無意識に操作するようになります。
* 大見出し1
* 中見出し1
* 中見出し2
* 大見出し2
* 中見出し1
* 中見出し2
* 大見出し3
* 中見出し1
* 中見出し2
あと、Org-modeの便利なところは、見出しを「折りたたむ」ことができることです。
大見出し1の文頭にカーソルを合わせて、「Tab」を押してみてください。
文頭に移動するのは、「Ctrl+a」が便利ですよ。
これで、大見出し1の項目が折りたたまれた状態になります。
「折りたたまれたよ」というが、文末の「…」になります。
* 大見出し1...
* 大見出し2
* 中見出し1
* 中見出し2
* 大見出し3
* 中見出し1
* 中見出し2
同じようにして、どんどん折りたたんでいきましょう。
* 大見出し1...←この見出しにカーソルを合わせる。
* 大見出し2...
* 大見出し3...
そして、見出しにカーソルがある状態で、「Alt+↓」を押してみてください。
* 大見出し2...
* 大見出し1...
* 大見出し3...
これで、大見出し1と見出し2が入れ替わります。
戻すときは、「Alt+↑」で大丈夫です。
ストーリーを考えている上で、入れ替え作業は頻繁にあると思います。
Org-modeは、こういった作業が簡単にできるので、思考が加速されます。
ちなみに、Org-modeでファイルを開くと、最小から折りたたまれた状態になっています。
編集したいところの見出しに移動して、「Tab」で開いていきましょう。
ただし、これが面倒な場合は、「Shift+Tab」で、すべての見出しを展開してみましょう。
最初は、楽しくて、見出しを何層にも作ってしまうと思いますが、それはオススメしません。
階層が深くなると、文章を作成するときに苦労するだけになると思います。
あと、読み手にも分かりにくい文章ができあがってしまう結果になると思います。
ポイントは、階層を2〜3個に抑えることだと考えています。
そこを意識して、見出しを「大・中・小」で表現しました。
これは、実体験として、とても感じているところです。
力尽きたので、「箇条書き」の説明はまた今度!!